在宅医療について

在宅医療とは、医師、訪問看護師、薬剤師や理学療法士(リハビリ)等の医療関係者が、患者さんのお住まいに定期的に訪問して行う、計画的・継続的な医学管理・経過診療のことです。

 

「住み慣れた自分の家で療養したい」

「できれば最期まで、思い出深いわが家で、自分らしく過ごしたい」

在宅医療は、そのような患者さんの想い、ご家族の想いから始まります。

  • 自宅での療養生活は、どのような準備が必要なのか?
  • 急に容態が変化したときにはどうすればよいのか?

この様な不安に対し、医療の側面から支援します。

在宅医療費用について

医師が月2回訪問する場合の一般的な費用例

対象 負担割合 標準負担額 負担額上限
高齢者 1割 約7,000円 12,000円
3割 約20,000円 44,400円
一般 3割 約20,000円 高額医療費による返還

注意事項

  • 院外処方の薬剤費は別途必要です。
  • 介護保険利用の方は、居宅療養管理指導(580円/月)が必要です。

自費負担となる費用

予防接種、診断書や申請書などの文書作成料、介護でしようする物品の一部。

在宅医療にかかるお金

在宅医療を始めようとする方にとって、どれぐらいお金がかかるかは重要な問題です。

在宅医療にかかるお金は

  1. 医療機関への支払い
  2. 薬局への支払い
  3. 介護保険の自己負担

などが主なものです。


介護保険の支払いは、具体的な要介護度とケア内容によって異なってきますので、これらが決まった後ケアマネージャーに相談してください。また、薬剤費については、使用する薬剤によってかなり異なります。

在宅医療に要する料金の内訳

診療項目 1割負担 2割負担 3割負担
①在宅総合診療[24時間対応] 3,690円 7,380円 11,070円
②定期訪問診察 830円 1,660円 2,490円
③臨時往診 790円 1,580円 2,370円
④夜間往診 1,300円 2,600円 3,900円
⑤深夜往診 1,950円 3,900円 5,850円
⑥休日往診 980円 1,960円 2,940円
⑦訪問看護指示料 300円 600円 900円

①在宅総合診療料

在宅で療養するにあたり、 医師が定期的に往診を行う必要があり、ご病状の急な変化及び急病の発症などに対し、夜間・休日を含む24時間の診療体制での療養管理を実施したことに対しての料金です。採血や尿検査、超音波検査など多くの検査がこの中に含まれています。

②定期訪問診察

在宅療養管理計画に基づき行う定期往診にかかるご負担です。

③臨時往診

平日の昼間の臨時往診にかかるご負担です。

④夜間往診

平日・休日を問わず午後5時〜午後10時までの臨時往診にかかるご負担です。

⑤深夜往診

平日・休日を問わず午後10時〜翌日の午前6時までの臨時往診にかかるご負担です。

⑥休日往診

休日の昼間の時間の臨時往診にかかるご負担です。

⑦訪問看護指示料

訪問看護を受けている方への指示書の料金です。

高齢者医療制度の医療費負担についてのチャート

在宅医療の保険診療分では、自己負担限度額を超えた金額については保険者から還付を受けることができます。

※ 1割負担か、2割負担かについては、市区町村から送られてきた老人医療の医療証を見て下さい。

※ 自己負担限度額は、市区町村に確認して下さい。

一医療機関で自己負担限度額を上回っての支払いはありません。

複数の医療機関(薬局を含む)の医療費自己負担が限度額を上回る場合は、還付を受けることができます。手続きは医療保険の種類によって異なります。